お庭づくりのプロが選ぶ、初心者でも育てやすい7品種のバラ
皆さんこんにちは。庭楽館です。
お庭づくりをなさっている皆様はお花にも詳しい方が多いのではないでしょうか。
パンジーやチューリップ、ペチュニア、ラナンキュラスなど、色とりどりのお花はお庭づくりにおいて大切な要素ですよね。
なかでも今回は庭楽館の社長である私が「初心者でも育てやすい7品種のバラ」についてご紹介します。
そのほかにも、バラを育てる魅力や選び方など、庭づくりのプロフェッショナルだからこそ知っているようなバラについての豆知識を交えながら説明しますので、ぜひご覧ください。
■バラを育てると健康増進にもつながる!?
世界中で最も愛されている花といえばやはりバラではないでしょうか。
歴史上では世界三大美女に数えられるクレオパトラやローマ皇帝のネロがバラに狂っていたことは有名ですし、イギリスでは国家の徽章として用いられ「白バラ」と「紅バラ」に分かれてバラ戦争が起こるなど、単に園芸植物だけではなく「力の象徴」としても認められてきました。
それもすべて「見た目の優雅さ」から発想されたものでしょう。 燃えるような赤や茎に生えている棘など、ロマンチックなたたずまいは人々の心を癒してくれます。
またバラには非常に高い抗酸化作用があることをご存知でしょうか。
ローズエキスはビタミンE以上に、シワやシミなどを防ぐ肌の活性化作用があります。また香るだけで免疫が強くなり、リラックスさせる効果もあるので、心身ともに健康になっていくのです。
実は世界では古くから身体的・精神的な病の治療法や美容手段としてバラが使われていたという記録も残っており、ストレスフルな現代社会だからこそ、今あらためて注目を浴びています。
またお庭づくりの観点でいうと、自分で育てることで生きがいを感じ、庭に出ることも多くなります。
室内にこもりがちな方にとっては、精神的にも効果を得られることは間違いありません。 抗酸化作用があることが分かれば「バラの香りを嗅ぎたい」という気持ちにもなりますよね。
「バラ」とひと言で言ってもその種類はさまざま。原種から園芸品種まで、およそ数千もの品種があります。
そのなかからお気に入りの1輪を見つけ出すためには「目的」「場所」「基本的な知識」の3つのポイントを抑えるべきです。
まずは「香りを楽しみたいのか、目で楽しみたいのか」「お客様に見てもらいたいのか、自分が楽しみたいのか」など、バラを手に入れる目的を鮮明にしましょう。
次に場所です。「フェンスにはわせたい」「アーチにかけたい」「パーゴラにかけたい」「花壇に植えたい」などどこで育てるかによって、フィットするバラ品種は違います。
最後に大切なのが「基本的な知識」を把握しておくこと。「品種が生まれた背景」や「特性」「寿命」などを知ると、愛着がわくと同時にピッタリの品種をチョイスできるでしょう。
■品種によって咲く時期が違うので要注意!
ここでそんな基本的な知識を1つご紹介しましょう。
バラは「一季咲き」や「返り咲き」、「四季咲き」など、品種により咲き方が異なるので注意してください。
「一季咲き」は春から初夏にかけて1年に1時期だけ開花します。
「返り咲き」は春に最も彩り豊かに咲きますが、その後丁寧に剪定することで、夏から秋にかけて繰り返し咲くこともあります。ただしすべてのバラが繰り返し咲くわけではありませんので、ご注意を。
そして「四季咲き」は、春に2回と夏と秋に1回ずつ咲くタイプです。 開花したあとに剪定を繰り返すことで、40~50日ぐらいの間隔で秋遅くまで花が咲きます。開花の程度も多いので、年間を通して長くバラを楽しみたい方に人気です。
■初心者でも育てやすい7品種のバラをご紹介
数千品種もあるので、なかにはどこから学べばいいか分からないという方もいらっしゃることでしょう。 そこで、庭づくりのプロである兵庫県加東市の庭楽館が、比較的病害虫に強く、初心者におすすめしたいバラの品種をご紹介します。
1.ギーサボア
鮮やかな赤紫色に薄いピンクの縞が入った四季咲きバラで、年間を通してお庭のアクセントになります。香りが強く、リラックスできるのも魅力。枝がよく伸びるのでトレリスやフェンスに絡ませると豪華に演出できます。
2.ビアンヴニュ
フリルと切れ込みが入る花弁が印象的なピンクの大輪バラです。強い香りがあり四季咲きなので、年中リラックス効果を得られるでしょう。花名はフランス語で、「ようこそ」の意味。アーチやフェンスにうってつけです。
クレバスキュールとはフランス語で「夕焼け」という意味。その名の通りきれいなオレンジ色の花びらが特徴の四季咲きの品種です。とげが比較的少なく安全に手入れできます。
4.コーネリア
薄いピンク色の小輪の花が房になって咲きます。伸長力が強いのでアーチやパーゴラに向いています。四季咲きのなかでも、秋によく咲く品種です。
5.ペッシュボンボン
淡い黄色からグラデ―ションがかかってピンクの縁取りが入ったり、絞りになったりと1本1本で表情が変わる大輪のバラになります。また他の品種に比べて甘い香りを発するのも特徴です。
6.シャンテロゼミサト
歌手の渡辺美里さんに捧げられたバラで、シャンテは「歌う」を意味します。濃い赤のつぼみからピンクに変化する花色は、深い緑の葉によく映えます。病気にも強く、育てやすいです。
7.ボンデュールアプリコ
鮮やかなオレンジと黄色のグラデ―ションが独特の雰囲気を演出します。樹勢がとても強い華やかな中輪の花なので、育てやすいでしょう。
■バラはお花の初心者にもおすすめの育てやすい植物
「バラはすぐ害虫が湧いたり、病気になったりするので育てられない」とおっしゃる方がいらっしゃいます。 たしかに何の手立てをしなければ、元気がなくなってしまいますが、バラという花自体は植物のなかでも病害虫に強い品種です。
先述した7品種以外にも、初心者におすすめの品種がありますので、バラを育ててみたいと思われた方は、ぜひ庭楽館へご相談ください。
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